保育士資格と幼稚園教論免許では、具体的にどう違うのでしょうか?
「保育士」とは「保育園などで、保護者の代わりに子供を保育する、「子育てのプロフェッショナル」といえます。
その管轄は厚生労働省であり、「児童福祉法」に基づき、0歳~就学前の子供に対して保育を行います。
また、保育園は厳密には学校ではなく、家庭に代わり子どもを保育することが目的の「児童福祉施設」に当たりますので、保育士は先生ではなく、「福祉に従事する者」と見るのが正しくなります。
一方、幼稚園教諭は、文部科学省がその管轄としていて、「学校教育法」に基づいて「教育を行う」役割を担っています。
「児童福祉施設」とされる保育園と異なり、幼稚園は幼児がすくすく育つための適切な環境を用意し、心身の発達を手助けすることを目的にしている「学校」です。
「教育施設」での仕事になるため、対象年齢は3歳~就学前です。
幼稚園教諭は、免許を取得できる大学や短大などに入学し、必要単位を修得したのち、卒業と同時に教論免許を取得される方が大多数です。
道のりが長いため、数は少ないですが、保育士資格を先に取得してから3年以上の実務経験を積んだのち、「幼稚園教員資格認定試験」を受験して、幼稚園教諭二種免許を取得する方もいます。
厚生労働省の調査では、幼稚園教論の場合、その平均年収は335万円(年間賞与込み)といわれていて、金額的には安定して推移しているそうです。
「学校の先生」の中でも特に人気があり、その求人倍率は3倍程度で競争率は高めです。
初任給でも一般社会人と比べてそん色のない18万円あたりが相場ですが、昇給の見込みが他業種よりも薄く、年収ベースの引き上げは望みにくい傾向にあるようです。
少子化による教育への関心の高まりや、共働きによる女性の社会進出などで保育園、幼稚園の需要は伸びていますが、それも都市部や有名度、人気度の高いところへ一極集中の向きがあり、求人、雇用としても同じ傾向が見て取れます。
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最終更新日 2025年6月27日 by lautruche