ドラッグストアに行くと多くの保湿クリームが並んでいます。
それだけ需要がある理由を考えることは、美容や健康の面で自分にとってプラスになるでしょう。
肌の乾燥を防ぐことが製品の目的であることは明らかですが、そこから一歩踏み込んで検討してみることが大切です。
そもそも、どうして乾燥が好ましくないのか分かっていない人も珍しくありません。
梅雨の時期の肌の湿った感じがきらいな人はたくさんいます。
そのような完成であれば、乾燥したほうが良いと考えても不思議ではありません。
そのように感じないのは、本能と呼べるレベルで害があることを理解できるからです。
肌のバリア機能について知っておく
一度でも乾いている状態を体感すると、肌にとって悪いことだと推察できるでしょう。
それを理解するのは、肌のバリア機能について知っておくことが大事です。
美容に興味がない人は、人間の最も外側にあるものは皮膚だと思いがちです。
しかし、実際はその外側に皮脂や水分による膜が存在しています。
それによって人間はさまざまな脅威から守られているのです。
たとえば、太陽光を軽減する作用もあり、日焼けによるダメージやメラニン生成の抑止につながっています。
もちろん日焼け止めをほどの効力はありませんが、それでも膜がないケースと比べると差は大きいです。
さらに、空気中に舞っている埃から身を守る役割も果たしています。
それらがダイレクトに皮膚に付着すると、さまざまな悪影響が生じると予想されます。
こちらに関しても絶対的な防御壁になるわけではないですが、少なくとも肌が受けるストレスの減少には役立ています。
体内から水分が蒸発することを防ぐ
ここまで挙げたのは外部からもたらさせる脅威に向けての対策です。
それだけでなく、内部に起因する脅威の対策になっていることも覚えておきましょう。
それは体内から水分が蒸発することを防ぐことです。
逃げる前にバリアが立ちはだかり、うまく内部に押しとどめてくれます。
ただし、表面が乾燥しているとバリア機能も十分ではなく、水分が蒸発することを防止できなくってしまいます。
この状態を回避するために必要なのは保湿クリームというわけです。
商品によって異なりますが、保湿クリームには水分だけでなく皮脂に代わる成分も入っています。
それらで肌の表面をコーティングすることにより、バリア機能が飛躍的にアップするというわけです。
ただし、どのような商品でも高い効果が得られるとは限りません。
パッケージの裏側などに載っている成分表をチェック
セラミドなどの有効な成分が配合されている場合でも、含有量はとても少ないことがよくあります。
少しでも入れていれば、大々的にアピールできるというのが実情です。
アピールしているのに異様に価格が安いなら怪しんだほうが良いでしょう。
パッケージの裏側などに載っている成分表をチェックしてみてください。
それだけでも十分な判断材料になりますが、見方が分からないという人も珍しくありません。
基本的に含有量が多い成分からリストアップしていくので、下のほうに書かれているなら少ないと解釈できます。
ただし、稀ですが他の成分が多すぎるだけで、決して少なくないケースも存在します。
その場合は他社製品と比べてみることで判断しやすくなるでしょう。
前者はあくまでも相対的な比較ですが、他社製品との比較は絶対的なものです。
これで明らかに劣っていれば、購入対象から外すことが得策です。
とはいえ、一つだけ例外があることも覚えておいてください。
複数の高価な有効成分が入っている場合、一つひとつの分量は控え目であることも多いです。
コストの面からそうしている場合もありますし、成分の相乗効果を踏まえてそう配分している場合もあります。
保湿クリームを使用するタイミングについて
また、保湿クリームに関しては使用するタイミングも重要なポイントです。
多くの人がやりがちなのは完全に乾燥してから塗ることです。
たしかに水分を付与する成分も含まれていますが、基本的にそれは多くありません。
なぜなら、身水分を与えるのは化粧水や美容液の役割だからです。
保湿クリームは、前述のように肌をコーティングして水分の蒸発を防ぐために使います。
したがって、いきなり塗るのではなく、まずは化粧水や美容液で十分に潤すことが欠かせません。
ただし、それらで濡れた状態で塗らないように気を付けてください。
クリームの成分が肌に馴染まず、十分にコーティングできない恐れがあるからです。
とはいえ、あまり間を空けすぎると、乾燥が進んでしまうので良くありません。
水分が肌に浸透し、表面が程よく湿っている程度になってからに塗りましょう。
まとめ
以上のように、保湿クリームは選び方も使い方も正しく理解しておくことが重要です。
無計画に購入してやみくもに塗っているだけでは、いつも乾燥しているような悲惨な状態になりかねません。
これは高級な商品を使っている場合でも同様であり、心上りがあるなら早く見直す必要があります。
適切な商品を正しい方法で塗ってこそ、初めて乾燥対策を成し遂げられると認識しておきましょう。
最終更新日 2025年6月27日 by lautruche