私が体験した臨床検査
私が参加したケースは2泊3日を2回行うものであり、市販薬に関する試験でした。
その体験談(体験したうえでの豆知識)や臨床試験までに私が調べたことをこのコラムで書きます。
臨床検査に対する世間一般のイメージは決して良いものとは言えません。
「人体実験だ」とか「身体に害のある試験だ」等のイメージを持つ方々が多い、むしろそれが圧倒的多数でしょう。
しかし、投薬される市販薬のすべては、厳しい動物実験などを経た上で使用されるものであり、理論上健康被害が生じる可能性は限りなく0に近いです。
では、これら安全性が限りなく担保された薬剤が事前に投薬される理由は何でしょうか。
それは、薬の成分が食事排便を通して、体外から排出されているかどうかを調べるために行われているのです。
検査の過程で、私は二日目の午前9:00から30分間隔で採決をとられました。
そして午後からは1時間おきに採決をとられました。
このように細かく採決をとることで、体内から薬の成分が排出されたかどうかを検査するのです。
このように臨床検査は人体に決して害のあるものではないのです。
事実、健康被害に関する報告は過去一度もありません。
よって安全性は確実に担保されており、また臨床検査を行っている保健科学東日本も安全性に関しては太鼓判を押しています。
※こちらも参考→保健科学東日本の最新遺伝子検査情報
被験者が本当に健康体であるかどうかの確認が事前検診でなされる
それでは次に入院までの最初の関門について述べていきたいとおもいます。
臨床検査は一般的に、健康体の成人男女を対象に行われることが多いです。(もちろん花粉症患者、てんかん患者、うつ病などを対象に行う事もあります。)
そのため、被験者が本当に健康体であるかどうかの確認が事前検診においてなされます。
具体的な検診内容としては、私が受けた範囲では、身長・体重の測定、血液検査、聴診器、心電図等を用いた内科検診などが挙げられます。
身長体重においてはBMIの測定を主な趣旨として実施され、内科検診は体内が正常かどうかを確認することを趣旨として行われます。
ここで、前日に不規則な生活習慣、飲酒などを行うと血液検査上で問題が発覚し、不合格と判定される可能性が高まります。
また、事前の注意事項として、上記不準備は禁止されていますので、多くの場合事前検診時に支払われる交通費は支払われないことになります。
よって、バッファも考えて3日前から飲酒や運動等を控え、安静に規則正しく生活をするべきです。
まさしく、風邪などを引いた際の過ごし方を実践すべきでしょう。
コツとしては、3日前くらいから大量の水を摂取することをお勧めします。
一時的にも血液が綺麗になり、試験を通過できる可能性が高まるからです。
もちろん、事前に行ってしまった不規則な生活を糊塗するために行われるべきではありません。
院内での生活はやることがなくて暇
そして晴れて事前検診を通過すると検査入院に進みます。
その際にも検診が行われますので、3日前から生活習慣棟には気を付けるべきでしょう。
しかし、事前検診と異なり、採用者を選ぶための試験ではありませんので、そんなに緊張する必要はないかもしれません。
院内での生活は、端的に言えばやることがなくて暇です。
なので被験者各位においては、スマートフォンはもちろんパソコンやゲーム機、本、勉強道具など時間をつぶすための準備を行うべきでしょう。
逆に言えば入院中は自由な時間が取れるので、各自のタスクを持ち込んで効率より小遣いを稼ぐことができます。
また病院施設には、基本的に漫画やボードゲームなどが置いてあるので、それらで院内生活を過ごすこともできるでしょう。
そして、入院中における主要な点である検査ですが、代表的なものとして採決があります。
採決に関しては欠陥が浮き出やすい方ほど有利です。
注射針を刺す箇所が一点だけであれば、痛みが引ききっていない注射痕にまた注射されることとなり、痛みを伴うからです。
よって、血管が出やすい方は交互に腕を出したり、別の血管を指定することで、痛みを回避するなど、各自工夫することで注射の痛みを回避します。
効率よく小遣いを稼げる点で臨床検査は価値あるものだと思う
また、院内での食事生活は非常に充実したものとなります。
3食ともにPFCのバランスが取れた食事で、味も悪くありません。
私が体験した限りでは、病院外の業者から弁当を頼んでいた点で、病院食といった感じではなく、おいしく健康的な食事がとれます。
そして、無事検診が終了した際には事前に提示された負担費が支払われます。
私が体験したケースでは手渡しでの現金支給でしたが、多くがこのようなケースではないでしょうか。
また、事前検診で落選した被験者に対しては全過程終了後、数週間後に銀行振り込みがなされるケースが一般的です。
このように臨床検査に対してはそこまで構える必要はないと思っています。
但し、デメリットを上げるとするならば、上記注射の痛み、また、製薬会社の従業員が様子を見に来ることが通常なので、自身がまさしく実験体のような気分を感じる点が挙げられます。
しかし、医学の発展に寄与し、自分自身も効率よく小遣いを稼げる点で、臨床検査は価値あるものだと思います。
最終更新日 2025年6月27日 by lautruche